移動式の店舗からオンラインショップに移行するときに私が頑張ったもの、それは写真です。
うちのネットショップを見たことのある地元の方が言うには、「写真がきれい」だそうです。
実は、ネットショップは開業当初からありました。もっといえば、もともと夫が柑橘の販売用に作っていたショップがあったので、ふぁくとりーNolleyを開業するときにページを足しました。
要するに、急場しのぎのやっつけ仕事でした。
ところが、というか想定内というべきか、そんなショップではほとんど売れませんでした。
1年目は知り合いが年に数回買ってくれるかどうかという状態。これはまずいなと思いました。このままでは移動式店舗をやめられないからです。
ネットで見つけたフードに強い写真セミナーに参加してみた
そこでいろいろ調べた結果、ネットで見つけたフードに強い写真セミナーに参加してみることに。
ネットでたまたまたどり着いた主催者の方のホームページの写真がものすごくきれいだったことと、その方の経歴に興味を持ちました。
そして、九州から飛んで行きました。
そこで私が学んだのは、「写真はセンスではない。スキルだ。初心者はとにかく自分より上手な人を真似る」ということ。
写真の構図から、色使い、雰囲気など。いいなと思うものがあれば、なぜそれをいいと思ったのかを研究し、それを徹底的に真似てみる。そうすることで自然と上達する。
写真家といえばセンスがものをいう世界だと思っていたので、「センスではない」という言葉は衝撃でした。
たしかに世界的に有名な写真家を目指すなら、他人を寄せ付けない圧倒的なセンスが求められるでしょう。
しかし、私に必要なのは、ずば抜けたスキルではありません。小さなネットショップを軌道に載せるための写真です。
そこで私はまたしても、本を中心に学ぶことにしました。毎度、天草から足を伸ばすのは大変ですから。
その方の本を買って、写真のいろはを学んだ後、どんな写真にするかを最初にしっかりと思い浮かべてから、家で死蔵されていたソニーの一眼レフを引っ張り出して、写真を撮ることにしたのです。
次に、主催者の方にもホームページを見ていただきました。すると、写真とホームページの構成のダメ出しをされました。
目で見て、手で触れることのできないネットは視覚優位の世界。
そこで「おいしそう」と感じてもらうことのできない写真では、売れるはずがありません。
他人にダメ出しされるのはおもしろいことではありませんが、本気でどうにかしたいと思うなら、するべきことは明らかです。
原因がはっきりしたので、ホームページを全面的にリニューアルしました。
写真のリアルセミナーに参加したのは2回だけですが、少しずつオンラインショップが育ってきているのが感じられるようになりました。
まったく見ず知らずの人もネットショップでお買い物してくれるようになったのです。
お金をかけるべきところと、そうでないところをはっきりさせる
インターネットが当たり前の時代に開業してよかったと私は思います。
インターネットがなければ、お菓子作りの勉強も、写真の勉強も前に進まなかったでしょう。
何からなにまで自分でやろうとすると、とてつもない時間がかかります。
何が悪いのか、一人で考えていてもらちがあかないこともあるはずです。
一方で、期間を決めずにセミナーを受け続けるのは問題だと思います。
基本的にはできるだけお金をかけずに本やインターネットで情報収集しつつ、ときどき頑張ってリアルのセミナーに行ってみる、くらいのバランスがよいのではないでしょうか。
もし地方でお店を開き、オンラインで販売するなら、一度はインターネットで自分に合いそうなセミナーや講座を探してみることをおすすめします。
続きはこちら