
今週のベーグルのある食卓のメインは、今旬を迎えている南国サーモン。
「サーモンは水温の低い土地でしか育たない」
という常識を覆して、上天草にある浜田鮮魚の若手社長が中心となって育てています。
関東出身のわたしにとって、天草での食べ物の不満はおいしい鮭となかなか出会えないことです。
鮭を食べる習慣がない西日本では、そもそもおいしい鮭を手に入れること自体難しいのかもしれませんが。
南国サーモンは北海道の鮭よりも小ぶりですが、身はとてもきれいな色。脂もほどよい感じに育っているのがおすすめポイントです。
そのサーモンを三枚におろしてもらって、塩、オリーブオイル、粒マスタード、フェンネルシードで味付けして1日冷蔵庫に。
マリネ液につけて味付けしておいたサーモンをスライスしてわんぱくサンドを作りました。
具だくさんのわんぱくサンドは1品でたくさんの食材を食べられるのがメリットですが
作るのがこれほど難しいとは。
まず、100円均一に売っている正方形のワックスペーパーじゃ全然ダメです。
わんぱくサンドをきつく、ぐるっと覆えるくらいの長さがないと押さえられません。
仕方なく、今回はラップでぐるぐる巻きにして、ラップの上からパン切り包丁で切ってみました。
作ってみて感じたもう1つのポイントは、潰すのをためらってはいけないということ。
具材を重ねたら、思い切り潰さないときれいな断面にならないなと思いました。
そんなわけで、わんぱくサンドはもう少し練習が必要なメニューです。

そして今回、使ってみたのは長崎県の会社が作ったベジートという、野菜でできた海苔みたいなシート。
写真の右上の方に写っているやつです。
海苔の製造技術を活かして、規格外の野菜を使ったシートには野菜の栄養がたっぷりつまっています。
去年かおととし、テレビで初めてベジートのことを知っておもしろい商品があるんだな、と思っていました。
すっかりベジートのことは忘れていましたが、天草のイオンで発見。
野菜の味によって価格は違っていて、4〜5枚で350円となかなか立派な値段ですが
使ってみたい気持ちの方が勝ちました。
今回はにんじんとトマトのベジートで、中にパール柑と甘夏が入っています。
食べてみると、野菜の味がしっかりしています。
海苔のようにそのまま食べてもおいしいと思いました。
ただ、ベジートの難点は割れやすいこと。
もっと繊維を入れるか、粘度の高いものを入れないと生春巻きの皮の要領で濡らしても、折り曲げるのは難しいです。
一方で繊維を入れると筋っぽさが気になるようになるでしょうし、増粘剤みたいなものを入れたらこの商品のコンセプトからずれてしまうから難しいんだろうなと思います。
これをうまく扱える人はかなり器用な人です。笑
わたしは器用な人ではないので、ベジートをバリバリにしながら2枚重ねでクルクル巻きました。
本当は斜めにカットして、断面が見えるようにしたかったのですが、もはやそんなことができる状態ではなくなりました。
商品としてはおもしろいと思いますし、野菜の味がしておいしいので興味のある人はイオンをのぞいてみてくださいね^^
今回でベーグルのある食卓は最終回です。
ベーグルのある食卓を始めたきっかけは「ベーグルをお菓子のような立ち位置ではなく、もっとご飯のように身近に食べられる存在にしたい」と思ったからでした。
ふぁくとりーNolleyのベーグルそのものだけでなく、ベーグルには使いにくい食材を同じ食卓に載せることで天草の食材の豊富さを感じるきっかけになればいいなと思いました。
いつも決まりきった料理以外の食べ方を提案できたらおもしろいですよね。
おかげさまで、ふぁくとりーNollyのことをベーグルサンドのお店と思う方もいらっしゃるようで店頭でも何度か「サンドイッチはないんでしょうか?」と言われたことがあります。笑
残念ながら現在のふぁくとりーNolleyの販売方法では、設備上の理由で販売できるものが限られている状況です。
そのため5月までは本渡地区で車での販売を継続しますが、夏前を一区切りとして次のステップに進みたいと思います。
ゴールデンウェークの営業は、通常営業とは異なる営業日を予定しています。
10連休の今年は、県外から帰省したり天草外にお出かけする方も多いのではないでしょうか。
天草に遊びに来た記念に、天草のおみやげとして、ふぁくとりーNolleyにお立ち寄りください。
天草のおみやげでここまで天草のものにこだわっているものは他にはないので、話のタネになると思います。
営業日については4月中旬になりましたら、改めてお知らせします。
今後のふぁくとりーNolleyの展開にもご期待ください。