何をしたいかが決まってから移住するのが理想ですが、決まっていない場合は会社員からはじめるのもアリでしょう。
実際、夫は関東を離れてすぐ農業(実際には手伝い)をはじめましたが、私は会社員をしています。
生活するためなら、なんでもいいという考え方もありますが、「せっかくならこれまでにやったことのない仕事をしてみよう」と私は思いました。
そして選んだのは、法人向け保険の営業です。
あなたは保険屋さんと聞いて、どんなイメージを持っていますか?昼休みになると保険屋さんがやって来て、勧誘されたことのある人もいるかもしれません。
私は、必要なものは自分で調べるという考えを持っています。
営業という仕事に対しては、欲しくもないものをゴリ押しするものというイメージが強く、正直なところあまりよいイメージを持っていませんでした(あくまでも、個人的な意見です)。
それでもやってみようと思ったのは、こんな理由がありました。
- やったことがない仕事を経験してみたかった
- 外回り中心なので、小さな子どもがいても働ける仕事だと思った
- 個人ではなく地元の事業者に販売するので、仕事しながらビジネスに関する知識や情報を得られるのではないかと期待した
- 頑張りに応じて、固定給プラスの報酬がある
小豆島にいたときにはじめた法人向け保険の仕事は、会社の好意で天草に引っ越すことになっても続けることができたので、2年半ほど経験しました。
やってみて、よかったと思います。特に地方に何のツテもない私にとって、地元の事業者の方と知り合えたことが大きな収穫でした。
ファイナンシャルプランナーの資格を取得できたことや、ビジネスにまつわるお金の制度や仕組みを知ることができたことも、よい選択だったと思います。
私は全国展開している会社を選びましたが、地元のことをよく知るには、地場の企業でもよいでしょう。ただし、そのときは都会と同じ給与や待遇を期待してはいけません。
保険会社を辞めるときには、光栄なことに何人かの経営者の方から「うちで働かない?」と言っていただきました。
ところが「最低でも、月25万円は欲しい」と伝えたら「このあたりでそんなにもらっている人はいない」とあきれ半分、驚き半分の様子でした。