首都圏に住む4割の人が、田舎での生活に憧れを持っているといわれています。
でも、思い切れない。
それはなぜでしょうか?
大きな理由のひとつが「仕事がない」ことだといわれています。
正確にいえば、仕事はあります。
あるけれども、「都会にあるような仕事はない」というのが本当のところ。
実際、田舎で仕事を探してみても選択肢はほとんどないと感じるでしょう。
給料はとても安く、下手をすると田舎で正社員として働くより、都会でアルバイトした方が稼げてしまいます。
仕事のバラエティは多い方がいいし、なにより快適で楽しい生活は手離したくない。
だから、都会を離れられない。
家庭を持って、子どもが生まれたら余計にそう感じるかもしれません。
地方の田舎町には遊ぶところがありません。
映画館も、大きなショッピングモールもありません。
おしゃれなカフェも、本屋もセレクトショップも。
学校も選択肢はほとんどない、といってよいでしょう。
高校や大学への進学、就職のときには親元を離れて一人で暮らしをしてもらうことも考えなければなりません。
首都圏出身の私たちが田舎に移住したことを知った人たちは、口々に「なんで、わざわざ?」と言いました。
でも、それって本当にそうでしょうか?
世の中のものにはすべて、表と裏があります。
遊ぶところはないけど、田舎町には自然がいっぱい。
休日にわざわざ何時間もかけて、渋滞にはまって「リフレッシュしに行ったのか、疲れに行ったのか分からない」なんてことはありません。
畑やたんぼがすぐそこにあるから、新鮮でおいしい野菜や果物が安く手に入ります。
とれたての野菜や果物を、財布の中身を気にせず、たくさん食べられます。
だから、グリーンスムージーやサプリなんて必要ありません。
お腹も肌の調子もよくなるから、化粧品もプチプラで全然OK。
仕事の選択肢は少ないけれど、満員電車も、残業もほとんどありません。
会社に着く前に、満員電車で疲れ切ってしまうこともないし、酔っぱらいにも出会わない。
痴漢に遭わない。痴漢の冤罪に遭うこともない。
残業がないから家族で夕飯を食べられるし、仕事のためにお肌のゴールデンタイムを気にする必要もない。
遊ぶところがないから、お金を使いすぎる心配がない。
人口密度が低いから、病気の感染リスクだって低いのです。
田舎ってなかなかいいと思いませんか?
私が田舎への移住を考えはじめたのは、2011年の東日本大震災のときでした。
そして約10年後、今度は新型コロナウイルスの流行。
やっぱり移住してよかったと思います。
新型コロナウイルスをきっかけに、地方での生活や田舎暮らしに興味を持つ人も増えるのではないでしょうか。
田舎に移住して6年目になる横浜出身の私が、どのようにして暮らしてきたかについてお伝えしていきます。
地方での生活や田舎暮らしをしたいと思うものの、身近にそういう人がいないのでイメージがわかない。
どんなステップを踏めばいいか分からない人の参考になれば幸いです。
そろそろ、いいんじゃない。都会を離れてみても。