田舎暮らしでなぜ「農家」?私たちがみかん農家になったわけ


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定年のない仕事で自分ができるものとのマッチングを考える

 

先に書いたように、田舎暮らしをしたいと考えていた私が、地方移住を本格的に考えるきっかけとなったのは「定年のない仕事をしたい」と考える現在の夫との出会いでした。

 

「定年のない仕事」で彼がまっさきにイメージしたのは、建築家などの手に職系の仕事か、小説家だったそうです。

 

専門的な教育や資格、あるいは才能が必要な仕事は自分には難しいと思ったところで思いついたのが農業。

 

しかし、これまで農作業に触れたことはなかったので、まずは作業自体を楽しいと思えるか、試してみることにしました。

 

夫は実際の行動を始める10年ほど前から市民農園や、耕作放棄地を活用したNPOの活動などに参加。

 

そうした活動を通して、自分が農作業は嫌いではないことを確認したといいます。

 

ただ、さらに歩みを進めるには後押しする何かが足りないと感じていました。実際に行動するまでの経緯については、前述のとおりです。

 

私が田舎暮らしに関心を持ったのは、食料の確保が重要な目的の1つですので一次産業に従事するのはよい方法だと思いました。

 

一次産業には、農業だけでなく、漁業や林業、鉱業などがあります。

 

地方での田舎暮らしがはじめての人なら、私は漁業や林業より、農業が始めやすいのではないかと思います。

 

なぜなら、船や業務用冷蔵庫などの大型設備が必要になる漁業は、莫大な初期投資が必要だからです。

 

個人で新規参入するのは難しいでしょう。 実際のハードルは、それだけではないと思いますが、漁業は考えたことも調べたこともないので分かりません。

 

次に林業。こちらは、伊藤英明さんや長澤まさみさんが出演した映画「WOOD JOB!」で、移住者も新規参入できる職業として知られることになりました。

 

「WOOD JOB!」は矢口靖史監督ならではのユーモアがたっぷり含まれている作品で「ウォーターボーイズ」「スイングガールズ」「ハッピーフライト」が好きな人にはおすすめの映画です。

 

おもしろおかしく描くだけでなく、影の部分もあって、林業をほとんど知らない人が林業をライトに知るにはよい作品だと思います。

 

ただし、作品を見た限り林業も昔と違って、いまは木の伐採も流通も組織で行うのが一般的のようす。こちらも難しいと思いました。

 

最後に鉱業。鉱業は「地下資源を採掘して金属を取り出す産業」のことですが、こちらも個人で参入するのはほぼ不可能でしょう。

 

実際には順番に考えたわけではありませんが、「個人」が「食料確保を目的」として「定年のない仕事」を選ぶなら、一次産業の農業がよいという結論になりました。

 

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